ブログパーツならStickam! 2007.7.7Stickam更新情報:ムービー追加&ミュージック追加!。ミュージックの並び順にピンときた人はいるかしらぁ〜o(*^▽^*)o!?
飛行機が下降しはじめた。もう1時間ほどで新生活の地に着く。
ベルトサインが付く前にメールをチェックしようとモバイルPCをあけると、もう好美からメールが届いていた。
*続きを読む*
Dear裕樹君
もう寮に着きましたか?疲れてないですか?
私は自分の部屋でメールを打っています。

今日琴子先生にステキな話を聞かせてもらいました。

裕樹君の乗った飛行機、見学デッキで琴子先生と手を繋いで見送りました。
実はその後、大泣きしちゃって動けなくなっちゃったの(ごめんね^^;!)
そしたら琴子先生が今度は私が好美ちゃんを家まで送り届ける番なんだって話し始めて・・・。
直樹先生が神戸に行った日のホームでの出来事を話してくれました。

裕樹君ってあの頃から琴子先生の弟をちゃんとやってたんだね!
ちょっと妬けちゃったけど、裕樹君のやさしさに感動しました。
そして琴子先生をはじめ、裕樹君を取り巻く大切な人たちのやさしさにも感動しています。

だから私は大丈夫です!
それに私の指には勇気10000倍のパワーを出させてくれる指輪が光ってるから(*^-゚)v!
今晩もたくさん食べたし(入江家でごちそうになりました)、よく眠るつもりです。
裕樹君もゆっくり身体を休めてから夢に向かって歩き出して下さい!
いつも遠くから、でも心は側で応援してます。
そして大好きです!

PS:たまには連絡してね^^!    好美


僕は何度も何度もメールを読み返した。健気な好美の顔が思い出されて鼻の奥がツンとした。
そして僕はお兄ちゃんが神戸に発った日のことを思い出した。

あの日僕はこっそりお兄ちゃん達の後をつけて東京駅まで行ったんだ。そしてお兄ちゃんの乗る新幹線ホームの階段の下に僕はいた。
お兄ちゃんの乗った新幹線が発車してもう40分経つというのになかなか琴子が姿を現さないんだ。
(思ってたとおりだ!)
意を決してホームに上がっていくと、想像どおりの出来事が起こっていた。
ホームのベンチに座って周りも気にせず泣いている琴子の姿がそこにあった。
僕はそっと隣のベンチに座った。
「おい、いつまでそうやってるつもりだよ?」
そう言ってハンカチを差し出した。
「え?裕樹くん」
僕の声に気が付いた琴子が顔中涙だらけの赤い顔を僕に向けた。
「入江君が行っちゃった・・・。もう側にいないんだと思うと力が抜けちゃって・・」
まだひっくひっくしながら涙を拭っていた。そして僕のハンカチで鼻をかんだ。
(お、おい!ハンカチで鼻かむなよ!僕のハンカチだゾ!)と言いたいのをグッと我慢した。
「こんなことだろうと思ったよ。ほら、帰るぞ、泣きやめよ。お兄ちゃん神戸についたら電話してくるゾ。家にいなくていいの・・」
僕がまだ喋っているのにあいつは「あっ!」と大きな声を上げた。
「なんだよ、びっくりしたじゃないか」
「電話!入江君の電話とらなきゃ!行こう、裕樹君!」
片手で涙を拭って、もう片方の手で僕の腕を掴んで琴子は歩き出した。
(ったく世話のかかるヤツ。でも本当は僕が琴子の手を掴んで連れて帰るつもりだったんだけど・・・・まっ、いいか!)
僕の手を引く琴子の背中を見ながら『ガンバレヨ』と心の中でエールを送っていた。

琴子、この日のこと覚えてたんだな。だから今日無理して空港に来たんだ。
お兄ちゃんは昔から最高のお兄ちゃんだけど、どうやらその奥さんも最高のヤツらしい(笑)。
まあ、お兄ちゃんが選んだ奥さんだからね。

(あの日、お兄ちゃん神戸に着くなりすぐ電話してきたよな・・・。琴子、家に着くなり電話の前で正座して待ってたっけ?)
僕は宿舎についたら1番に好美に電話しようと思った。かなり早いモーニングコールになるけど、きっと好美は明るい声で出てくれるはずだから!

To be continued創作・裕樹編 -It started with a kiss 7−